デザイナーにとっての職務経歴書とは
履歴書とは違い、「これを書かないといけない!」というルールや「こう書くべき!」というキマリがありません。記入すべき点が少なく、記入した方が良い点が多いため作成には時間がかかります。
もちろん、記入する項目が多いほど良い職務経歴書といえるでしょう。
デザイナーにとっても職務経歴書が重要な理由
■履歴書の補足
履歴書には勤務していた企業名と期間しか書けません。その企業でどんなプロジェクトに参加していた・どんな役割でデザインに携わっていた・どのような結果を出した・どんな想いで働いていたのか…等、履歴書では伝えきれなかったことを伝えることができます。
■ポートフォリオの裏付け
ポートフォリオで伝えられない、あなたのバックグラウンドを伝えるためです。制作物のコンセプトやセンス等の作品の紹介をするものがポートフォリオ、その制作物を作ったあなた自身のストーリーを伝えるものが職務経歴書です。
いまさら聞けない職務経歴書 Q & A
定量的なものがないなら、定性的なもので勝負しましょう!
- 職務経歴書に何を書いたらいいんですか?
- 履歴書の職歴欄に書ききれなかった業務内容の詳細を記入してください。社名・勤務期間・業務詳細の3項目があれば職務経歴書と呼べるものにはなります。しかし、それだけでは最底辺レベルの職務経歴書になりますので、高確率で落ちます。クオリティーを上げるのであれば、実績・保有スキル・資格・自己PR・その他アピールが必要です。
※経験上、その他アピールが「通る書類」と「落ちる書類」の結果を分けることが多いです! - 派遣でデザイナーとして複数社で就業していました。経験社数が10社以上になります。これって全部書いた方がいいですか?
- 数社であれば一つ一つ書いた方がよいですが、10社以上になると職務経歴書の枚数が増えるのでまとめるという手もあります。
【派遣元・派遣先企業名】【勤務期間】【業務詳細(やや簡略化しても良い)】を時系列 もしくは職種別に書くとわかりやすくてよいでしょう。 - 履歴書の欄に書ききれなかったので、職務経歴書に志望動機を記入してもいいですか?
- OKです!履歴書に書ききれないだけの志望動機(想い)があるということが素晴らしいです。その場合は、履歴書の【志望動機欄】に「別紙職務経歴書をご参照ください」と記入しましょう。
経験上、職務経歴書に志望動機・自己PRを記入するデザイナーは書類選考の通過率が高いです。 - 試用期間で退職した経歴は書かなくていいですか?
- 「書かなくていいですよ」と指導された経験がある方もいらっしゃると思いますが、書いておくのが最善です。経歴詐称にあたることもあり、採用後に解雇されることも生じ得ます。最悪の場合は裁判になる可能性もあります。たしかに、試用期間での退職は不利になる経歴ではあります。厳しいことを言うようですが、その経歴を作ってしまったのもあなたです。もちろん、会社都合や社会情勢など様々な要因がありますが、隠してしまうとバレた時に言い訳はできません。ならば、最初からシッカリと記載して、退職理由を丁寧に説明すべきかと思います。説明の仕方を工夫すれば、不利な経歴もプラマイ0さらにはプラスにすることもできます!
- 志望動機が書けません!どうしたらいいですか?
- 実はこの相談が一番多いです…応募しているからには必ず動機がありますので、書けないことはないはずです。まずは、「なぜ転職・就職したいのか?」 「数ある求人からなぜその会社を選んだ・見つけたのか?」を考えるとその中にヒントがあるかもしれません。煮詰まった時こそ、じっくり腰を据えて自問自答をするとよいでしょう。
職務経歴書は定型フォーマットがなく、自由に書けるので作成に苦戦する方は非常に多いです。採用担当者は履歴書ではなく、職務経歴書を見ながら面接をすることが多いので、面接時に見やすいレイアウトやライティングを心がけると、書類通過率だけではなく内定率も上がるでしょう。
当社で使用している職務経歴書のフォーマットもございますので、お気軽にご相談ください。