華やかなイメージのあるデザイナーのお仕事ですが、一般的にどれくらい稼いでいるのでしょうか?
今回の記事では、これからデザイナーとして活躍したいと考えている人や、すでに働いている新人の方に向けて、現在のデザイナーの平均給料や収入を増やしていくために必要なことを紹介していきたいと思います。
仮に同じ内容の仕事だったとしても、働く企業によって給料額は変わったりしますので、これから収入を増やしたいと考えている方は、これらの記事を参考に今後のキャリアプランを設計してみてください。
デザイナーの種類と年収について
まず、デザイナーの種類別(DTPデザイナー/WEBデザイナー/グラフィックデザイナー・イラストレーター)に平均年収を見てみると、
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyuより引用
このように300万円前半から半ばくらいの金額になっています。
それぞれの職種を比較してみると、年代別の昇給率はどれもそこまで変わりませんが、現在主流のWEBデザイナーの年収は少し高めの設定になっていることが分かります。
ただし、年代別の平均給料額は、あくまでも同じデザイナーとして働いた場合の額であって、これらの職種は、WEBディレクターやアートディレクターなど、よりプランニングやディレクション、マネジメント要素が強くなる職種へステップアップしていくのが一般的です。
もしステップアップした場合は、
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyuより引用
このように平均年収は100万円前後上昇します。
これはあくまでも「平均」の額になりますので、大手広告代理店や大手企業など、より規模の大きい会社で働く場合は、ごく僅かですが30代で年収800〜1000万円くらいの額をもらう人もいたりします。
年収に差がある理由
WEBデザイナーからWEBディレクター、グラフィックデザイナー(DTPデザイナー)からアートディレクターへステップアップすると、段階的に給料も増加することになる訳ですが、これは通常のデザイン業務に加えて、クライアントとの交渉折衝やデザインに取り掛かる前の企画設計、社内外のディレクションなど、担当領域が広がるためです。
また、勤める会社によっても給与が変わってくる訳ですが、これは単純に会社の規模が大きくなればなるほど、会社の利益も多い傾向があるためです。
冒頭で、同じような仕事をしていても、勤める会社によってもらえる額が変わってくると説明しましたが、会社の利益が大きければ大きいほど、それが原資となって給料として還元されやすく、自分のもらえる金額も多くなります。
他の業界(職種)との比較
では、デザイナーだけではなく、他の業界や職種とも比較してみましょう。
https://doda.jp/guide/heikin/syokusyuより引用
デザイナーの平均年収は、300万円〜350万円前後になるので、他の職種と比較すると比較的低めになっていることが分かります。
そして先ほど、デザイナーは企画や管理なども担当するようになると年収もUPすると説明しましたが、これはほかの業界や職種においても同様で、「企画/管理系」の職種の平均年収は520万円と全体で2番目に高い金額になっています。
ただし、これはあくまでも平均給与だけのデータになり、労働時間や労働環境も加味して考えないと、果たしてその職種の満足度が高いのかは分かりません。
給料は平均的だけれど休みはしっかりとれる職種と、もらえる給料は高いけれど休みはほとんどない職種では、最近だと前者を選択したいという人も多いかもしれません。
ちなみにデザイナーはどちらかというと、給料も低めで休みも少ない職種になります。
本当にデザイナーの仕事が好きな人でないと、続けていくのが大変だということも覚えておきましょう。
1000万円以上の年収を稼ぐためには
では、デザイナーとして1000万円以上の年収を稼ぐためにはどうすればいいでしょうか?
給料をUPさせる方法は大きく以下の3つに分けられます。
1. 転職する
もし最初に就職した会社の年収が低くても、その会社でしっかりと自力をつけて好条件の会社へ転職することができれば給料をUPさせることは可能です。
ただし、この場合、大手広告代理店や大手IT企業などの規模が大きくて利益が多い会社への転職を目指さないと、1000万円という金額はなかなかハードルが高いかもしれません。
しかし、そういった企業をベンチマークしてその採用情報をチェックすることで、現時点の経験や能力で足りない部分が客観的に把握できたり、これからのキャリアプランの設計にも役立ったりします。
ちなみに会社を変えるだけではなく、紙媒体のデザイナーからWEBデザイナーにキャリアチェンジするなど、職種を変更することも給料UPをさせる方法の一つです。
2. フリーランスになる
2つ目は会社員としてではなく、フリーランスとして仕事をする方法です。
営業から納品まで自分ですべて担当することになるため、負荷は増えますが、価格設定なども自分で行えるため、場合によっては1000万円以上を稼ぐことが可能です。
ただし、これはしっかりとした信頼と実力がある人に限った話で、そうでなければ仮にフリーランスになっても単価は低く、1000万円を目指すのはとても大変です。
しかし、会社員の時とは違い、自分が頑張れば頑張った分だけ収入につなげることも可能なので、その分やりがいは大きくなります。
「デザイナーがフリーランスとして働く4つのメリットとデメリットは?」の記事はこちら
https://blog.expertstaff.co.jp/1798
3. 社内で昇進を目指す
最後の3つ目は、現在働いている会社で、管理職のデザイナーからさらに上の役職まで昇進を目指し、最終的には、経営にコミットする立場で働くというものです。
ただし、この方法の場合は年収1000万円もらうことができても、ほぼデザインの現場からは遠ざかる形になってしまいます。
まとめ
あくまでもデザイナーとして活躍しつつ、それでいて年収1000万円以上のお金を稼ぎたい場合は、フリーランスを目指すというのが、一番の近道になるかもしれません。
ただし、フリーランスは成功も失敗もすべて自分の責任になりますし、万が一病気になってしまった時のことも考えながら仕事を進めていく必要があります。
年収と合わせて負担もそれだけ大きくなっていくことも忘れずに理解しておきましょう。