Photoshop新機能編(2/3)背景編集の大進化

コピースタンプツール不要?

余計なものを削除する作業というのも、比較的頻度の多い作業です。従来はコピースタンプツールを使用するなどして、ブラシで塗りつぶしていました。

サンプルの取り方、ブラシの使い方は経験や技術によるところが多く、いかに自然に見えるようにするかが腕の見せ所でした。個人の技能に頼るところが大きかった作業です。

PhotoshopのAIが進化した結果、「コンテンツに応じた塗りつぶし」機能を使うことで、技術に関係なく簡単に同様の結果が得られるようになりました。

(おさらい)コピースタンプツールを使用

従来、不要な画像の消去にはコピースタンプツール等を使用することが普通でした。現在でも細かい修正には必要なスキルなのでもちろん知っておくべき方法です。

 

コンテンツに応じた塗りつぶし

コピースタンプツール等を使用した修正方法は、ブラシやコピー箇所の選び方など、使い手のスキルによるところがありました。そこが「腕の見せ所」でもあったわけですが、現在は自動的に背景をPhotoshopが判断できるようになってきました。

画像の種類や背景によっては、一発でうまくいかないものもありますが、コピースタンプツールで一から作業するよりは効率はいいでしょう。 

 

コンテンツに応じた塗りつぶし(別アプローチ)

「コンテンツに応じた塗りつぶし」の機能はPhotoshopCSの時代から装備されてきたの でアプローチの仕方はその他にもあります。こちらも状況に応じて使えるようにしておくといいでしょう。

「塗りつぶし」メニュー>コンテンツに応じる

「塗りつぶし」メニューからも同様の結果が得られます。「コンテンツに応じた塗りつぶ し」メニューから行なった場合と結果は微妙に違っています。

 

背景が足りない時に……

大きく背景に写真を使いたい時などに、背景が少し足りない……場合が時にはあると思います。

従来でしたら、背景画像の一部をコピーして引き伸ばしたりして、背景を伸ばしたりしたこともあるかと思います。「コンテンツに応じた塗りつぶし」の機能を使うと簡単に自然な背景を作ることができます。

修復ブラシツールを使う

使い方は「コピースタンプツール」と同じですが、自動的に境界線をなじませる機能があり、より簡単に背景をなじませることができます。

コピースタンプツールが「単純な塗りつぶし」であるのに比べて、その場で背景となじませながら塗りつぶしていきます。

微妙なグラデーションが続くような背景は、コピースタンプツールで修正するのはなかなか難しいですが、修復ブラシツールを使ったほうが簡単にうまく行く場合があります。一概にいえませんが、絵柄によってツールを使い分けられるといいでしょう。

スポット修復ブラシツールを使う

「修復ブラシツール」よりも更に簡単で、消したい画像をただ塗りつぶすようになぞるだけで消すことができます。

パッチツールを使う

パッチツールを使うことで簡単に不要なものを削除することができます。選択範囲を単純にコピーするのではなく、修復ツールのように境界をなじませる機能があるので、自然な感じで仕上がります。

 

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