画像処理(2/3)レイヤーと画像の修正

レイヤーを活用しよう

Photoshopが他のグラフィックソフトが違うところは、一度保存してしまうと、元に戻せないということです。

IllustratorやInDesignのオブジェクトは何度でも変更、修正できますが、Photoshopは画像なので、一度保存してしまうと、基本的に戻すことはできません。

レイヤーを活用することで、再考したり、修正することが可能になります。 

調整レイヤー 

画像の修正を行う時は、調整レイヤーの機能を活用して、修正に対応できるようにしておくことが大切です。
調整レイヤーを活用してPSD形式で保存しておくと、再編集が可能になります。 


この方法で行うと、画像を統合しない限りは、元の画像は変更されません。
また、調整レイヤーをダブルクリックすることで何度でも修正が可能になります。

レイヤーの表示をオフにすることで、効果を表示させないこともできるので、効果を比較しながら作業することが可能です。 

スタンプツールを使用する時も 

スタンプツールを使用する時も、レイヤーを活用することで、元画像を保って修正ができます。 

 

複数デザインを効率的に

レイヤーを使用するメリットとしては、制作時に階層をわけることで、作業しやすい、わかりやすいなどがあります。もう一つのメリットは、同じフォーマットで数パターン作成しなればならない時や、一部のパーツや、テキスト、色などを変更していくつかのデザイン案を出さなければいけない時などに、わざわざ別ファイルを作成しなくても、1つのPhotoshopファイルで済むという点です。

しかし、パターンが増えて、レイヤーの数が増えてくると、オンオフの切り替えが複雑になり、ひとつひとつレイヤーを切り替えていくと、作業効率も悪くなりますし、人為的なミスの可能性も多くなってきます。

 

レイヤーカンプを使用してみよう

「レイヤーカンプ」パレットを使用すると、デザインごとのレイヤーのオンオフの状態を登録しておくことができるので、ワンクリックで切り替えるだけで、必要なレイヤーを表示させたり、非表示にしたりできます。

以下のような、スマートフォンを意識したUIを今回は制作することとします。

この時ファイルは1ファイルにして、それぞれ中の画像や文字、色などを切り替えて表示を切り替え>書き出していくことにします。

全部で4パターン作成するとして、整理すると以下のとおり

 東京大阪博多札幌
キャッチの文言TOKYOOSAKAHAKATASAPPORO
写真スカイツリー道頓堀博多港赤レンガ
帯の色ピンク黄色
ボタンの文字色

⚫︎ベースフォーマットの作成
まず、ベースになるデザインを作成します。

⚫︎「新規レイヤーカンプ」を作成

最初のパターンができたら「レイヤーカンプ」パレットを開いて、わかりやすい名前をつけます。その後、「レイヤーカンプの更新」ボタンを押してレイヤーのパターンを登録します。

 
●別のバージョンを作成

東京をベースにして、新しいレイヤーを作成して、大阪バージョンを作成。

 

完成したら、そのまま「レイヤーカンプ」で新規レイヤーカンプを押して大阪バージョンを保存します。

レイヤーカンプパレットで切り替えて、うまく切り替わるか確認します。
同様に博多、札幌も作成して登録します。パレットで切り替えるだけで、数パターンを間違いなく表示させることができるようになります。

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