InDesignのフレームを理解しよう!
はじめに「フレーム」あり
Illustratorに慣れている方がInDesignに乗り換えるときに抑えておくと良いポイントはズバリ、「はじめにフレームあり」という原則です。
Illustratorはアートボード上で文字ツールをポチッとすると即、文字入力ができますね。
でも、InDesignではまずフレームを作らなければ文字を入れることはできません。一行の文字であってもそうです。Illustratorでいう「エリア内文字」が基本になっているのです。(Illustrator編、「ポイント文字」と「エリア内文字」の違いについて:を参照)
Illustratorのようにポイント文字でレイアウトして、ドラッグで文字の大きさを変えていたクリエイターからすると、なんだかめんどくさい…と感じるところかもしれませんね。
画像も、Illustratorでは「ファイル→配置」やドラッグ・アンド・ドロップですぐに配置できます。(ただし、マスクするには別にマスク用のオブジェクトを作らなければなりません。)
InDesignでは画像を配置するフレームを作って選択してから「ファイル→配置」を行うのが基本です。もちろんInDesignでも直接「ファイル→配置」やドラッグ・アンド・ドロップで配置することも可能ですが、必ずフレームも自動的に生成されます。
やはり、はじめにフレームがあり、そこに画像が配置されるという原則であることが分かります。
考え方によってはIllustratorのようにマスク用オブジェクトを作る手間が省けますから、大量の画像を配置してトリミングするには効率よく作業できるように設計されているアプリケーションだということがわかりますね。
InDesignの4つのフレーム
1グラフィックフレーム
画像を配置させるフレームです。Illustratorでいう、クリッピングマスクに使っているオブジェクトと似ています。線、塗りを設定することもできます。
2通常フレーム
Illustratorでいう、長方形のオブジェクトです。簡単な飾りや帯などをデザインするときに使えます。「効果」や「角オプション」を使うと、Illustratorより手軽に形を変えたりすることができます。
3テキストフレーム
Illustratorでいう「エリア内文字」のテキストボックスに相当します。
4フレームグリッド
Illustratorにはない、高度な組版を可能にするフレームです。詳しくは今後の連載で解説します。
フレームの種類は変更可能
この4種類のフレームは、いつでも変更することができます。Illustratorの場合、オブジェクトをテキストボックスにすることは可能ですが、テキストボックスを通常のオブジェクトにするのは基本的にはできません(裏ワザはありますが…)。この辺りの柔軟性も、InDesignのアドバンテージといえるでしょう。
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